機能性難聴の症状と治療法

機能性難聴の症状と治療法

機能性難聴は心因性難聴とも呼ばれる、心の状態が難聴の症状として現れる耳の病気です。機能性難聴では、心因性難聴と詐聴と呼ばれるものに大別されます。これは、検査の結果、意識的に、もしくは無意識的に検査結果を操作したかどうかで判断されます。機能性難聴とは、聴覚機能の異常は見られないものの、脳がその刺激を受け付けずに「聞こえなかった」ものとして扱っている状態で、これは心理的要因によって起こると言われています。

 

簡単に言えば、「聞きたくない」という思いによって耳が常時閉ざされている状態です。この難聴は急激に、そして両側同時に現れます。純音聴力検査では難聴の程度がある程度わかりますが、その結果に比べて、日常会話には支障が少ないというのが顕著な特徴としてありますので、医療機関では見分けることが比較的容易です。

 

また、学童期の心因性難聴の場合、学校の健診での聴力検査で初めて発見されるケースもあり、本人が意識していないうちに難聴が始まっていることも少なくありませんし、その原因になるストレスを抱えている場合があります。この機能性難聴(心因性難聴)の診断方法は、まず聴力検査を受けてみることから始まります。そして機能性難聴だと判断された場合、その治療のためにはまず器質的な障害がないということを患者本人だけでなく周囲も理解しなければなりません。

 

特別に日常生活上の問題がなければ、病人扱いをせずに、定期的な(1〜3ヶ月ごとの)聴力検査を欠かさないようにしながら様子を見るようにしましょう。同時に、原因と考えられる精神的ストレスの発生要因を見つけ、その部分をフォローするようにしていきます。時には細部にわたる生活指導が必要なため、精神科医や臨床心理士、カウンセラーなどの支援をあおぐことも必要になるでしょう。明らかな詐聴が認められる場合には、治療行為は不要とされています。